【表紙】
【提出書類】 有価証券報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 平成22年6月25日
【事業年度】 第116期( 自 平成21年4月1日 至 平成22年3月31日)
【会社名】 リンテック株式会社
【英訳名】 LI N TEC Cor por at i on
【代表者の役職氏名】 取締役社長 大 内 昭 彦
【本店の所在の場所】 東京都板橋区本町23番23号
【電話番号】 東京( 5248) 7711( 代表)
【事務連絡者氏名】 管理本部経理部長 小 川 純 一
【最寄りの連絡場所】 東京都板橋区本町23番23号
【電話番号】 東京( 5248) 7711( 代表)
【事務連絡者氏名】 管理本部経理部長 小 川 純 一
【縦覧に供する場所】 リンテック株式会社 大阪支店
( 大阪府大阪市西区新町一丁目4番24号)
リンテック株式会社 名古屋支店
( 愛知県名古屋市中区丸の内三丁目14番16号)
株式会社東京証券取引所
( 東京都中央区日本橋兜町2番1号)
有価証券報告書
第一部 【企業情報】
第1 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
( 1) 連結経営指標等
回次 第112期 第113期 第114期 第115期 第116期
決算年月 平成18年3月 平成19年3月 平成20年3月 平成21年3月 平成22年3月 売上高 ( 百万円) 180, 334 192, 722 202, 296 194, 901 189, 348 経常利益 ( 百万円) 13, 561 14, 700 13, 279 5, 654 11, 300 当期純利益 ( 百万円) 9, 010 10, 238 9, 308 3, 391 7, 284 純資産額 ( 百万円) 103, 691 113, 396 121, 634 113, 930 121, 502 総資産額 ( 百万円) 181, 157 198, 525 204, 851 172, 854 195, 656 1株当たり純資産額 ( 円) 1, 370. 85 1, 489. 87 1, 598. 30 1, 497. 58 1, 596. 37 1株当たり当期純利益 ( 円) 118. 34 135. 44 123. 15 44. 87 96. 36 潜在株式調整後
1株当たり当期純利益
( 円) ― 135. 42 123. 12 44. 86 96. 32 自己資本比率 ( %) 57. 2 56. 7 59. 0 65. 5 61. 7
自己資本利益率 ( %) 9. 2 9. 5 8. 0 2. 9 6. 2
株価収益率 ( 倍) 25. 1 17. 2 11. 6 27. 3 19. 0 営業活動による
キャッシュ・フロー
( 百万円) 17, 004 13, 733 17, 739 12, 979 22, 259 投資活動による
キャッシュ・フロー
( 百万円) △13, 198 △12, 200 △ 15, 071 △9, 752 △ 9, 253 財務活動による
キャッシュ・フロー
( 百万円) △2, 788 △67 △768 △2, 300 △ 3, 454 現金及び現金同等物
の期末残高
( 百万円) 13, 765 15, 549 17, 314 15, 370 25, 387 従業員数 ( 名) 3, 537 3, 708 3, 802 3, 987 4, 037
( 注) 1 売上高には消費税等は含まれておりません。 2 従業員数は就業人員で記載しております。
3 第112期は潜在株式が存在しないため、潜在株式調整後1株当たり当期純利益は記載しておりません。
4 純資産額の算定に当たり、第113期から「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準」( 企業会計基準第 5号) 及び「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準等の適用指針」( 企業会計基準適用指針第8 号) を適用しております。
有価証券報告書
( 2) 提出会社の経営指標等
回次 第112期 第113期 第114期 第115期 第116期
決算年月 平成18年3月 平成19年3月 平成20年3月 平成21年3月 平成22年3月 売上高 ( 百万円) 165, 381 171, 279 172, 149 160, 899 162, 643 経常利益 ( 百万円) 9, 810 9, 839 7, 563 2, 803 7, 090 当期純利益 ( 百万円) 5, 075 6, 328 4, 578 1, 930 3, 986 資本金 ( 百万円) 23, 201 23, 201 23, 201 23, 201 23, 201 発行済株式総数 ( 千株) 76, 564 76, 564 76, 564 76, 564 76, 564 純資産額 ( 百万円) 94, 423 98, 510 101, 042 100, 565 103, 625 総資産額 ( 百万円) 167, 000 178, 409 179, 915 154, 539 176, 048 1株当たり純資産額 ( 円) 1, 248. 25 1, 302. 82 1, 336. 11 1, 329. 77 1, 369. 93 1株当たり配当額
( 内1株当たり中間 配当額)
( 円) ( 円)
16 ( 7)
18 ( 8)
24 ( 12)
20 ( 15)
24 ( 10) 1株当たり当期純利益 ( 円) 66. 28 83. 71 60. 57 25. 54 52. 74 潜在株式調整後
1株当たり当期純利益
( 円) ― 83. 70 60. 56 25. 53 52. 71 自己資本比率 ( %) 56. 5 55. 2 56. 1 65. 0 58. 8
自己資本利益率 ( %) 5. 5 6. 6 4. 6 1. 9 3. 9
株価収益率 ( 倍) 44. 7 27. 8 23. 5 47. 9 34. 7 配当性向 ( %) 24. 14 21. 50 39. 62 78. 31 45. 51 従業員数 ( 名) 2, 330 2, 362 2, 397 2, 430 2, 443
( 注) 1 売上高には消費税等は含まれておりません。 2 従業員数は、就業人員で記載しております。
3 第112期は潜在株式が存在しないため、潜在株式調整後1株当たり当期純利益は記載しておりません。
4 純資産額の算定に当たり、第113期から「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準」( 企業会計基準第 5号) 及び「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準等の適用指針」( 企業会計基準適用指針第8 号) を適用しております。
有価証券報告書
2 【沿革】
年月 沿革
昭和9年10月 不二合名会社を改組、不二紙工株式会社を東京都板橋区板橋十丁目 138番地( 現東京都板橋区本町 23番23号) に設立。包装用ガムテープの製造販売を開始。
昭和12年3月 合板用ガムテープの製造販売を開始。
昭和34年12月 埼玉県蕨市に蕨工場を新設。従来の本社工場の生産と合わせ量産体制を確立。
昭和37年3月 蕨工場内に段ボール箱の自動包装機の製作部門を設置。青果物・食品・繊維製品・家庭電器製品 の自動包装化を企業化し、包装用ガムテープと合わせたシステムセールスを進める。
昭和39年3月 蕨工場内の自動包装機製作部門を独立させ、株式会社不二紙工機械事業部( FSKエンジニアリング 株式会社) を設立。
昭和43年10月 本社内の研究室( 現研究所) を蕨工場内に移転。工場に直結した研究・開発体制をとる。 昭和44年3月 兵庫県龍野市に関西工場( 現龍野工場) を新設し、西日本地区への供給拠点とする。
昭和50年7月 関東工場( 現吾妻工場) を群馬県吾妻郡吾妻町( 現群馬県吾妻郡東吾妻町) に新設、最新鋭の設備で ガムテープ及び粘着製品の製造を開始。
昭和59年10月 FSK株式会社に商号変更。
昭和61年7月 東京証券取引所市場第二部に上場。 昭和62年9月
アメリカ合衆国マサチューセッツ州にFSK OF AMERI CA,I NC. ( 現LI NTEC USA HOLDI NG,I NC.( 連 結子会社) ) を設立し、同社は工業用粘着フィルムメーカーである MADI CO,I NC.( 連結子会社) を 買収。
昭和62年10月 FSKエンジニアリング株式会社を合併。 平成元年3月 東京証券取引所市場第一部銘柄に指定される。
平成2年4月 四国製紙株式会社及び創研化工株式会社と合併し、リンテック株式会社に商号を変更。 平成5年10月 中国、天津市に琳得科( 天津) 実業有限公司( 連結子会社) を設立。印刷機械等の製造を開始。 平成6年5月 インドネシア、ボゴール市にP. T. LI NTEC I NDONESI A.( 連結子会社) を設立。粘着製品の製造を開
始。
平成7年1月 モダン・プラスチツク工業株式会社の全株式を取得。 平成8年4月 モダン・プラスチツク工業株式会社と合併。
平成12年4月 マレーシア、ペナン州にLI NTEC I NDUSTRI ES( MALAYSI A) SDN.BHD. ( 連結子会社) を設立。 紙関連製品の製造を開始。
平成14年6月 中国、蘇州市に琳得科( 蘇州) 科技有限公司( 連結子会社) を設立。粘着製品及び紙関連製品の製造を 開始。
平成14年8月 韓国、平澤市にLI NTEC SPECI ALI TY FI LMS( KOREA) , I NC. ( 連結子会社) を設立。粘着製品の製造を開 始。
平成15年8月 台湾、台南県にLI NTEC SPECI ALI TY FI LMS( TAI WAN) , I NC. ( 連結子会社) を設立。粘着製品の製造を開 始。
平成16年9月 韓国、忠清北道清原郡にLI NTEC KOREA, I NC. ( 連結子会社) を設立。粘着製品及び紙関連製品の製造 を開始。
平成19年3月 中国、無錫市に琳得科( 無錫) 科技有限公司( 非連結子会社) を設立。
平成20年11月 積水化学工業株式会社より株式会社セキスイサインシステム( 現リンテックサインシステム株式 会社( 連結子会社) ) の全株式を含むサインシステム事業の譲受。
有価証券報告書
3 【事業の内容】
当社の企業集団等は、 当社、 子会社32社、 関連会社4社、 その他の関係会社2社およびその他の関係会社の
子会社1社で構成され、 粘着関連製品および紙関連製品の製造販売を主な内容とし、 さらに各事業に関連す
る物流および関係会社等に対する原材料・製品・技術の供給等の事業展開をしております。
当グループの事業に係わる位置づけは、 次のとおりであります。 なお、 事業の種類別セグメントと同一の
区分であります。
粘着関連事業… … 当事業においては、 印刷用粘・接着素材、 ラベル印刷機、 バーコードラベルサプライ、 バー
コードプリンタ、 ラベリングマシン、 パッケージングテープ、 粘着メモ・付箋、 大判プリン
ト関連製品、 マーキングフィルム、 内装用化粧シート、 ウインドーフィルム、 自動車用粘着
製品、 工業用粘着テープ、 半導体関連製品、 RFID関連製品、 光学関連製品、 へルスケア
関連製品などの製造販売をしております。
(主要な関係会社) 当社
リンテックコマース㈱
リンテックサインシステム㈱
M AD I CO , I N C. (アメリカ)
LI N TEC O F AM ERI CA, I N C. (アメリカ)
LI N TEC EU RO PE B. V. (オランダ)
LI N TEC AD VAN CED TECH N O LO G I ES( EU RO PE) G M BH (ドイツ)
琳得科( 天津) 実業有限公司(中国)
琳得科( 蘇州) 科技有限公司(中国)
P. T. LI N TEC I N D O N ESI A(インドネシア)
LI N TEC SI N G APO RE PRI VATE LI M I TED (シンガポール)
LI N TEC AD VAN CED TECH N O LO G I ES( KO REA) , I N C. (韓国)
LI N TEC SPECI ALI TY FI LM S( KO REA) , I N C. (韓国)
LI N TEC KO REA, I N C. (韓国)
LI N TEC AD VAN CED TECH N O LO G I ES( TAI W AN ) , I N C. (台湾)
LI N TEC SPECI ALI TY FI LM S( TAI W AN ) , I N C. (台湾)
このほか、 LI N TEC U SA H O LD I N G , I N C. は、 M AD I CO , I N C. およびLI N TEC O F AM ERI CA, I N C.
の持株会社であり、 また、 当社および M AD I CO , I N C. は、 LI N TEC O F AM ERI CA, I N C. (アメ
リカ)に対して研究の委託をしております。
紙関連事業… … … 当事業においては、 カラーペーパー・ファンシーペーパー、 特殊機能紙、 高級印刷用紙、 高
級紙製品用紙、 剥離紙・剥離フィルム、 炭素繊維プリプレグ用工程紙、 合成皮革用工程紙、
電子部品製造用コートフィルム、 ポリエチレンラミネート紙、 含浸紙などの製造販売をし
ております。
(主要な関係会社) 当社
富士ライト㈱
㈱レンリ
LI N TEC I N D U STRI ES( M ALAYSI A) SD N . BH D . (マレーシア)
琳得科( 蘇州) 科技有限公司(中国)
LI N TEC KO REA, I N C. (韓国)
このほか、 日本製紙㈱(その他の関係会社)は、 当社製品を一部加工販売しており、 日本紙通商㈱(その
他の関係会社の子会社)は、 当社製品の一部を販売しております。
また、 当社で使用する原材料の一部を日本製紙㈱および日本紙通商㈱を通じて仕入れております。
有価証券報告書
事業の系統図は次の通りであります。
有価証券報告書
4 【関係会社の状況】
名称 住所
資本金 又は出資金
主要な事業 の内容
議決権の 所有( 被所有) 割合
関係内容 所有割合
( %)
被所有割合 ( %)
( 連結子会社)
リンテックコマース 株式会社
東京都墨田区
百万円
400 粘着関連事業 100. 0 ― 役員兼任4名 リンテックサインシステム
株式会社
東京都目黒区
百万円
40 粘着関連事業 100. 0 ― 役員兼任1名
富士ライト株式会社 東京都文京区
百万円
18 紙関連事業 83. 3 ― 役員兼任3名
株式会社レンリ 大阪府岸和田市
百万円
10 紙関連事業 100. 0 ― 役員兼任2名
LI NTEC USA HOLDI NG, I NC.
アメリカ
マサチューセッツ州
US$
100 持株会社 100. 0 ―
MADI CO,I NC. 、 LI NTEC OF AMERI CA, I NC. 株式の保有、役員兼任1名
MADI CO,I NC.
アメリカ
マサチューセッツ州
US$
200, 000 粘着関連事業
100. 0 ( 100. 0)
― 役員兼任1名
LI NTEC OF AMERI CA,I NC.
アメリカ アリゾナ州
US$
1, 000 粘着関連事業
100. 0 ( 100. 0)
―
LI NTEC EUROPE B. V.
オランダ
ア ム ス テ ル フ ェ ー ン 市
EURO
81, 680 粘着関連事業 100. 0 ― 役員兼任1名 LI NTEC ADVANCED
TECHNOLOGI ES ( EUROPE) , GMBH
ドイツ ミュンヘン
EURO
250, 000 粘着関連事業 100. 0 ― 役員兼任1名 琳得科( 天津)
実業有限公司
中国天津市
US$
6, 920, 000 粘着関連事業 100. 0 ― 役員兼任1名 琳得科( 蘇州)
科技有限公司
中国蘇州市
US$ 17, 800, 000
粘着及び紙関連 事業
100. 0 ― 役員兼任4名 P. T. LI NTEC
I NDONESI A
インドネシア ボゴール市
US$
17, 000, 000 粘着関連事業 65. 0 ― 役員兼任3名 LI NTEC SI NGAPORE
PRI VATE LI MI TED
シンガポール
S$
500, 000 粘着関連事業 100. 0 ― 役員兼任3名 LI NTEC I NDUSTRI ES
( MALAYSI A) SDN. BHD.
マレーシア ペナン州
RM
50,000,000 紙関連事業 100. 0 ― LI NTEC ADVANCED
TECHNOLOGI ES ( TAI WAN) , I NC.
台湾高雄市
NT$
146, 500, 000 粘着関連事業 100. 0 ― LI NTEC SPECI ALI TY FI LMS
( TAI WAN) , I NC.
台湾台南県
NT$ 350, 000, 000
粘着関連事業 100. 0 ― LI NTEC ADVANCED
TECHNOLOGI ES( KOREA) , I NC. 韓国 ソウル市
WON
2, 820, 000, 000 粘着関連事業 100. 0 ― 役員兼任1名
LI NTEC SPECI ALI TY FI LMS ( KOREA) , I NC.
韓国平澤市
WON 12, 000, 000, 000
粘着関連事業 100. 0 ― LI NTEC KOREA, I NC. ( 注2) 韓国忠清北道清原郡
WON 25, 000, 000, 000
粘着及び紙関連 事業
100. 0 ― 役員兼任1名
( その他の関係会社)
株式会社日本製紙 グループ本社
東京都千代田区
百万円
55, 730 持株会社 ―
29. 6 ( 29. 6)
役員兼任1名
日本製紙株式会社 東京都千代田区
百万円
104, 873 紙関連事業 ―
29. 6 ( 0. 8)
役員兼任2名 ( 注) 1 主要な事業の内容欄には、事業の種類別セグメントの名称を記載しております。
2 特定子会社であります。
3 議決権の所有割合の( ) 内は間接所有割合です。
4 株式会社日本製紙グループ本社は、有価証券届出書または有価証券報告書の提出会社であります。
有価証券報告書
5 【従業員の状況】
( 1) 連結会社の状況
平成22年3月31日現在
事業の種類別セグメントの名称 従業員数( 名)
粘着関連事業 2, 807
紙関連事業 1, 140
全社( 共通) 90
合計 4, 037
( 注) 従業員数は就業人員であります。
( 2) 提出会社の状況
平成22年3月31日現在 従業員数( 名) 平均年齢( 歳) 平均勤続年数( 年) 平均年間給与( 円)
2, 443 38. 4 16. 9 5, 462, 276
( 注) 1 従業員数は就業人員であります。
2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
( 3) 労働組合の状況
当社の労働組合はリンテックフォーレストと称し、 加入者数 2, 151名でユニオンショップ制でありま
す。
また、 連結子会社では主にM ADI CO , I N C.、 琳得科( 天津) 実業有限公司他で労働組合( 組合員数 808
名) が組織されております。
なお、 労使関係について特記すべき事項はありません。
有価証券報告書
第2 【事業の状況】
1 【業績等の概要】
( 1) 業績
当連結会計年度における世界経済は、 各国政府の景気対策などにより、 アジア地域では、 中国、 インドを
中心に大幅に回復しましたが、 欧米各国においては、 雇用環境の改善遅れなどから消費が伸び悩み、 緩や
かな回復にとどまりました。 一方、 わが国においては、 内需刺激策や新興国向けの輸出の増加などにより
生産活動が持ち直してきたものの、 個人消費の低迷や、 円高、 デフレなどが重しとなり、 景気の回復度合い
は力強さに欠けるものとなりました。
こうした厳しい経営環境のもと、 当社グループは売り上げの確保と固定費の圧縮、 生産部門での原価低
減など徹底したコスト削減に取り組み、 利益の創出に努めてまいりました。
販売面においては、 液晶関連粘着製品が需要の拡大により大幅な増加となり、 半導体関連製品、 電子部
品関連製品も回復基調で推移しましたが、 海外子会社売上高の円貨換算額が円高により目減りしたこと
もあり、 売上高は前年同期に比べわずかに減少となりました。
利益面においては、 円高による海外子会社利益の円貨換算額の目減りがありましたが、 原燃料価格の下
落やコスト削減への取り組みが大きく寄与したほか、 前期に発生した多額の為替差損が差益に転じたこ
ともあり、 前年同期に比べ大幅な改善となりました。
以上の結果、 当連結会計年度の売上高は189, 348百万円(前年同期比2. 8%減)、 営業利益は11, 576百万
円(同36. 2%増)、 経常利益は11, 300百万円(同99. 8%増)、 当期純利益は7, 284百万円(同114. 8%増)
となりました。
事業別セグメントの概要は以下のとおりであります。
( 粘着関連事業)
印刷用粘着製品は、 国内、 中国および東南アジアにおいて回復基調で推移しましたが、 需要の戻りは緩
やかであり、 前年同期に比べ減少となりました。 産業工材関連製品は、 太陽電池用バックシートや自動車
関連製品の回復が期後半にずれ込んだことにより、 前年同期に比べ減少となりました。
液晶関連粘着製品は、 液晶テレビなどの需要押し上げ効果もあり、 前年同期に比べ大幅な増加となりま
した。 半導体関連粘着製品は、 需要が増加基調にはあるものの、 期前半の需要低迷の影響が大きく、 前年同
期に比べ減少となりました。 半導体関連装置は、 半導体メーカーの設備投資が活発化してきたことにより
期後半には受注が大きく回復していますが、 売り上げは前年同期に比べ減少となりました。
以 上 の 結 果 、 当 事 業 全 体 の 売 上 高 は 146, 324百 万 円 ( 前 年 同 期 比 2. 1% 減 ) 、 営 業 利 益 は 5, 828百 万 円
(同6. 5%減)となりました。
( 紙関連事業)
洋紙製品は、 景気低迷の影響を受け主力の封筒用紙や建材、 工業用関連製品の需要が大きく落ち込み、
前年同期に比べ大幅に減少となりました。 加工材製品は、 光学関連用途の剥離フィルムおよび電子部品製
造用コートフィルム・剥離紙が期後半に受注が急回復したことにより、 前年同期に比べ微増となりまし
た。
以上の結果、 当事業全体の売上高は43, 023百万円(前年同期比5. 3%減)、 営業利益は原燃料価格の下
落、 コスト削減効果により5, 746百万円(同154. 0%増)となりました。
有価証券報告書
所在地別セグメントの概要は以下のとおりであります。
( 日本)
印刷用粘着製品は、 景気刺激策の効果により自動車、 家電用などのラベル素材が回復基調にあるもの
の、 全体としては需要の戻りは緩やかであり、 前年同期に比べ減少しました。 産業工材関連製品は、 自動車
関連製品の回復が期後半にずれ込んだことやウインドーフィルムが低調な推移となったことなどによ
り、 前年同期と比べ減少しました。
液晶関連粘着製品は、 国内外における内需刺激策により液晶テレビの販売が好調に推移したことなどに
より、 前年同期に比べ大きく伸長しました。 半導体関連粘着製品及び装置は、 需要が堅調に回復したこと
により、 前年同期に比べ増加となりました。
洋紙製品は、 景気低迷の影響を受け主力の封筒用紙や建材、 工業用関連製品の需要が大きく落ち込み、
前年同期に比べ大幅な減少となりました。 加工材製品は、 光学関連用途の剥離フィルムおよび電子部品製
造用コートフィルム・剥離紙が順調に回復したことなどにより、 前年同期に比べ増加となりました。
以上の結果、 売上高は150, 248百万円(前年同期比0. 0%増)、 営業利益は原燃料価格の下落、 コスト削
減効果により6, 802百万円(同189. 4%増)となりました。
( アジア)
韓国、 台湾においては、 液晶関連粘着製品が新興国の需要押し上げ効果などにより大きく伸長しました
が、 その他の地域においては、 期を通じて回復基調であったものの、 第1四半期の影響が極めて大きく、 地
域全体では前年同期に比べ大きく減少となりました。
以上の結果、 売上高は28, 472百万円(前年同期比9. 2%減)、 営業利益は3, 646百万円(同18. 0%減)と
なりました。
( その他)
欧米での景気低迷の影響を大きく受け、 売上高は10, 627百万円(前年同期比20. 3%減)、 営業利益は
1, 023百万円(同39. 5%減)となりました。
( 2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、 25, 387百万円となり、 前連結会計年度末に比
べ、 10, 016百万円の増加(前年同期比 65. 2%増)となりました。
( 営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、 前連結会計年度に比較して 9, 279百万円の増加となりました。
主な増加要因は以下のとおりです。
・税金等調整前当期純利益の増加 6, 184百万円
・法人税等の支払額又は還付額の増加 3, 544百万円
( 投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、 前連結会計年度に比較して499百万円の増加となりました。 主
な増減要因は以下のとおりです。
・定期預金の預入による支出の減少 △ 3, 251百万円
・定期預金の払戻による収入の増加 2, 133百万円
・有形固定資産の取得による支出の増加 1, 806百万円
( 財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、 前連結会計年度に比較して 1, 154百万円の減少となりました。
主な増減要因は以下のとおりです。
・短期借入金の増減額の減少 △ 2, 151百万円
有価証券報告書
2 【生産、 受注及び販売の状況】
( 1) 生産実績
事業の種類別セグメントの名称 生産高( 百万円) 前年同期比( %)
粘着関連事業 111, 848 △ 0. 2
紙関連事業 45, 498 △ 4. 8
合計 157, 347 △ 1. 6
( 注) 1 セグメント間およびセグメント内の取引が多様で、各セグメントの生産高を正確に算出することが困難である ため、概算金額を表示しております。また、セグメント間の内部振替高に伴う生産高を含めております。 2 金額は、製造原価によっております。
3 金額の表示には消費税等は含まれておりません。
( 2) 受注実績
製品及び商品の大部分が受注即出荷となりますので、 受注状況は販売実績とほぼ同じであります。
( 3) 販売実績
事業の種類別セグメントの名称 販売高( 百万円) 前年同期比( %)
粘着関連事業 146, 324 △ 2. 1
紙関連事業 43, 023 △ 5. 3
合計 189, 348 △ 2. 8
( 注) 1 金額の表示には、消費税等は含まれておりません。
2 主な相手先別の販売実績および総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先
前連結会計年度 当連結会計年度
販売高( 百万円) 割合( %) 販売高( 百万円) 割合( %)
住友化学㈱ 23, 295 12. 0 32, 853 17. 4
3 【対処すべき課題】
Ⅰ 目標とする経営指標
当社グループは平成20年4月から3か年にわたる中期経営計画「LIP- Ⅱ」をスタートさせました
が、 同年秋以降の世界同時不況による当社グループを取り巻く事業環境の急激な悪化を受け、 平成20年度
の業績は当初計画を大きく下回る結果となりました。 厳しい事業環境の長期化が予測される中、 「LIP
- Ⅱ」策定時に想定した数値計画の達成は極めて困難であると判断し、 平成21年度は単年度の数値目標を
改めて策定し、 その達成に努めてまいりました。
平成22年度については、 一部の製品において明るい兆しが見られるものの、 依然として不透明な事業環
境が予想されるため、 前期に引き続き、 単年度の数値目標を定め、 その達成に努めてまいります。
有価証券報告書
Ⅱ 中長期的な会社の経営戦略と会社の対処すべき課題
中・長期的な経営戦略につきましては、 「LIP- Ⅱ」において「飽くなきイノベーションに挑戦し、
持続的成長と収益基盤の強化・拡大を目指す」という指針を掲げてきました。 当社グループが将来にわ
たって成長・発展していくためには、 さらなる「改革」「変革」が必要であることに変わりはなく、 今後
もこの指針を継続してまいります。
平成22年度は、 成長戦略を視野に入れた土台づくりということに主眼をおいて、 “ 次なる飛躍への足固
めの年” というスローガンのもと、 「収益基盤の強化」、 「業務改革の推進」、 「次なる成長への布石」
を重点課題として取り組んでまいります。
1.収益基盤の強化
コスト・リダクション・プロジェクト(CRP)を核とする全社横断的な取り組みの継続・推進
と、 競争力強化に向けた新規生産設備の積極的導入および既存設備の統廃合という、 二つの施策を掲
げ、 取り組んでまいります。
( 1) コスト削減活動(CRP)の継続・推進
・固定費の削減
・グループSCMの最適化
・製造原価低減への取り組み強化
( 2) 新生産設備の導入と統廃合
2.業務改革の推進
「経営のスピードアップ」と「業務の標準化・効率化によるマンパワー依存からの脱却」という二
つの大きな目的を持つ情報基盤整備プロジェクトをグループ全社員が一丸となって推し進めていきま
す。
( 1) 情報基盤の整備(タイムリーで精度の高い情報の提供による経営のスピードアップ)
( 2) 生産部門の現場改革活動の推進
3.次なる成長への布石
既存事業の深耕と未知なる市場の開拓を図り、 持続的な成長を遂げていくために、 「海外事業戦略」
と「研究開発戦略」を軸とした、 次なる成長への取り組みに力を入れてまいります。
( 1) アジア地域における成長戦略の構築(海外売上高比率1/ 3以上への足固め)
( 2) 次世代を担う製品開発への取り組みとして、 成長領域へのR&D集中投資
( 3) 会社発展のためのM&Aを視野に入れた戦略の強化
( 4) 全事業部門の連携・強化による市場の開拓と深耕
( 5) 会社の成長を牽引するための人材戦略と育成
Ⅲ 株式会社の支配に関する基本方針
当社は、 当社の財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針(会社法施行規
則第118条柱書に定義されるものをいい、 以下「基本方針」といいます。 )並びに基本方針に照らして不
適切な者によって当社の財務および事業の方針が支配されることを防止するための取り組み(会社法施
行規則第118条第3号ロ( 2) )の一つとして、 以下の①または②に該当する買付またはその提案(以下、 こ
のような買付行為等を「大規模買付行為」といい、 大規模買付行為を行う者を「大規模買付者」といい
ます。 )への対応方針として、 大規模買付行為時における事前の情報提供に関するルール( 以下「大規模
買付ルール」といいます。 ) を導入しております。
①当社が発行する株券等について、 保有者の株券等保有割合が20%以上となる買付
②当社が発行する株券等について、 公開買付け後の公開買付者の株券等の株券等所有割合およ
有価証券報告書
1.大規模買付ルールに対する当社の基本的な考え方
当社取締役会は、 大規模買付行為がなされた場合、 これに応じて当社株式の売却を行うか否かは、 最終
的には当社株主の皆様の判断に委ねられるべきものであると考えております。 しかしながら、 その前提
として、 当社株主の皆様が大規模買付行為に応じるか否かを判断するためには、 大規模買付者および当
社取締役会双方からの適切な情報提供が不可欠であると考えております。 逆に、 株主の皆様が不十分な
情報しか提供されないまま、 大規模買付行為に応じるか否かの判断を迫られるような事態に陥ること
は、 株主共同の利益に反するものと考えております。
なかでも大規模買付行為が当社に与える影響や、 大規模買付者が考える将来の経営方針や事業計画の
内容等は、 当社株主の皆様が大規模買付行為を受け入れるかどうかを検討するうえで重要な判断材料
であると考えられ、 同様に、 当社取締役会が大規模買付行為について評価、 検討を行ったうえでどのよ
うな意見を有しているかということも、 当社株主の皆様にとっては重要な判断材料になると考えてお
ります。
当社取締役会は、 このような基本的な考え方に立脚し、 株主の皆様に大規模買付者および当社取締役
会双方からの適切な情報提供と、 判断するための十分な時間を確保するため、 下記「3.大規模買付
ルールの内容」で後述する「大規模買付ルール」を設定・開示し、 大規模買付者に対して「大規模買
付ルール」の遵守を求めるとともに、 「大規模買付ルール」が遵守されない場合には、 大規模買付者を
株主共同の利益を害する者と判断し、 当社取締役会として必要な対抗措置を講じる方針です。
2.当社グループの企業価値の向上のために行う取り組み
当社グループの経営理念は、 社名の「リンテック」すなわち" リンケージ( 結合) " と" テクノロジー" 、
および社是「至誠と創造」に裏付けされる人の和、 技術開発力を基軸とし、 国内・海外の業界におい
て、 誰からも信頼される力強い躍動感あふれる会社として社会に貢献し、 株主各位・顧客・社員家族の
期待にこたえる斬新な経営を推進するというものであります。
当社グループは、 「粘・接着応用技術」「材料改質・機能化技術」「特殊紙・加工材製造技術」「シ
ステム化技術」という四つの固有技術を基盤とし、 さらにそれらを高次元で融合させることによって、
より差別化された独自性の高い製品創りを進めてまいります。 また、 高い倫理観のもと、 CSRの精神
を徹底し、 社会から信頼される会社たるべく邁進してまいります。
なお、 具体的な取り組みの内容については、 上記Ⅰ及びⅡを参照ください。
3.大規模買付ルールの内容
( 1) 意向表明
大規模買付者が大規模買付行為を行おうとする場合には、 まず当社代表取締役宛に、 ①大規模買付
者の名称および住所、 ②設立準拠法、 ③代表者の氏名、 ④国内連絡先、 ⑤提案する大規模買付行為の概
要並びに、 ⑥「大規模買付ルール」に従う旨の誓約を明示した書面(以下「意向表明書」といいま
す。 )を提出していただきます。
( 2) 情報提供
次に、 当社取締役会は、 かかる意向表明書の受領後7営業日以内に、 大規模買付者に対して、 大規模
買付行為に関する情報として当社への提供を求める必要情報のリストを交付します。 大規模買付者
に提供を求める情報は、 当社株主の皆様の適切な判断ならびに当社取締役会および「4.大規模買
付行為がなされた場合の対応方針」で後述する独立委員会(以下「独立委員会」といいます。 )に
よる適切な評価・検討のために必要かつ十分な情報(以下「本必要情報」といいます。 )とします。
大規模買付者には、 本必要情報のリストの受領後、 速やかに本必要情報を当社取締役会に対して提供
していただくこととし、 当社取締役会は本必要情報を受領後、 直ちに独立委員会にも提供します。
( 3) 情報提供の内容
本必要情報の具体的内容は、 大規模買付者の属性および大規模買付行為の内容によって異なりま
すが、 主な項目は以下のとおりです。
①大規模買付者およびそのグループの概要(大規模買付者の事業内容、 資本構成、 当社の事業と同種
有価証券報告書
③大規模買付行為における当社株式等の取得対価の算定根拠、 取得資金の裏付け並びに資金調達の
具体的内容および条件
④大規模買付行為の完了後に想定している当社の経営方針、 事業計画、 資本政策、 配当政策、 労務政策
および資産活用策
⑤大規模買付行為の完了後における従業員、 取引先、 その他の当社に係る利害関係者に対する対応方
針
なお、 大規模買付者に当初提供していただいた情報が、 大規模買付行為に関する当社株主の皆様の
適切な判断または当社取締役会もしくは独立委員会による適切な評価、 検討のための情報として不
十分と認められる場合には、 当社取締役会は、 大規模買付者に対して追加的に情報提供を求めること
があります。 大規模買付行為の提案があった事実および当社取締役会に提供された本必要情報は、 当
社株主の皆様のご判断のために必要であると認められる場合には、 当社取締役会が適切と判断する
時点でその全部または一部を開示いたします。 また、 本必要情報の提供が完了したとき、 当社取締役
会は大規模買付者にその旨通知するとともに、 その事実を開示いたします。
( 4) 評価期間
次に当社取締役会は、 大規模買付行為の評価、 検討の難易度に応じ、 大規模買付者が当社取締役会
に対し本必要情報の提供を完了した後、 最大60日間(対価を現金(円貨)のみとする公開買付によ
る当社全株式の買付の場合)または最大90日間(その他の大規模買付行為の場合)を当社取締役会
による大規模買付行為の評価、 検討、 大規模買付者との条件に関する交渉、 大規模買付行為に対する
意見形成、 代替案の立案等のための期間(以下「取締役会評価期間」といいます。 )として確保され
るべきものと考えております。 従って、 大規模買付行為は、 取締役会評価期間の経過後に開始される
ものとします。 取締役会評価期間中、 当社取締役会は必要に応じて外部専門家の助言を受けながら、
提供された本必要情報を十分に評価・検討し、 大規模買付行為に対する当社取締役会としての意見
をとりまとめ、 公表します。
( 5) 交渉・代替案の提示
当社取締役会は、 必要に応じて、 大規模買付者との間で大規模買付行為に関する条件改善について
交渉し、 当社取締役会として当社株主の皆様に対し代替案を提示することがあります。
4.大規模買付行為がなされた場合の対応方針
( 1) 大規模買付者が大規模買付ルールを遵守しなかった場合
大規模買付者により、 「大規模買付ルール」が遵守されなかった場合には、 独立委員会は当社取締
役会に対して発動の勧告をするものといたします。 当社取締役会は独立委員会の勧告を最大限尊重
し、 当社の株主全体の利益を守ることを目的として、 新株予約権の発行等、 会社法その他の法律およ
び当社定款が認める対抗措置をとることがあります。 その場合に具体的にいかなる手段を講じるか
については、 その時点で最も適切と当社取締役会が判断したものを選択することといたします。 な
お、 対抗措置として新株予約権を発行する場合の概要は下記のとおりとし、 かかる新株予約権には対
抗措置としての効果を勘案した行使期間および行使条件などを設けることがあります。
①新株予約権の割当の対象となる株主およびその発行条件
当社取締役会において定める割当日における最終の株主名簿に記録された株主に対し、 その所
有する当社普通株式(ただし、 当社の所有する当社普通株式を除く。 )1株につき1個の割合で新
たに払込みをさせないで新株予約権を割当てる。
②新株予約権の目的となる株式の種類および数
新 株 予 約 権 の 目 的 と な る 株 式 の 種 類 は 当 社 普 通 株 式 と し 、 新 株 予 約 権 の 目 的 と な る 株 式 の 数
は 、 定 款 に 規 定 さ れ る 発 行 可 能 株 式 総 数 か ら 発 行 済 株 式 ( 当 社 の 所 有 す る 当 社 普 通 株 式 を 除
く。 )総数を控除した数を上限とする。 新株予約権1個当たりの目的となる株式の数は1株とす
る。 ただし、 当社が株式分割または株式併合を行う場合は、 所要の調整を行うものとする。
有価証券報告書
⑤各新株予約権の行使に際して出資される財産の内容およびその価額
各新株予約権の行使に際して出資される財産は、 1円以上で当社取締役会が定める額とする。
⑥新株予約権の譲渡制限
新株予約権の譲渡による新株予約権の取得については、 当社取締役会の承認を要する。
⑦新株予約権の行使条件等
大規模買付者等に行使を認めないこと等を行使の条件として定めることがある。 また、 取得条
項及び取得条件を設けることがあり、 大規模買付者と他の株主とで、 取得の対価等に関し、 異なる
取り扱いをすること、 あるいは大規模買付者が保有する新株予約権は取得の対象としないことが
ある。
なお、 大規模買付者が保有する新株予約権を取得の対象とする場合、 その対価として現金の交付
は行わないこととする。 詳細については、 当社取締役会において別途定めるものとする。
⑧新株予約権の行使期間等
新株予約権の割当がその効力を生ずる日、 新株予約権の行使期間、 取得条件その他必要な事項
については、 当社取締役会が定めるものとする。
( 2) 大規模買付者が大規模買付ルールを遵守した場合
大規模買付者が「大規模買付ルール」を遵守した場合には、 当社取締役会は、 仮に当該大規模買付
行為に反対であったとしても、 当該買付提案についての反対意見を表明したり、 代替案を提示するこ
とにより、 当社株主の皆様を説得するに留め、 原則として当該大規模買付行為に対する対抗措置はと
りません。 大規模買付者の買付提案に応じるか否かは、 当社株主の皆様において、 当該買付提案およ
び当社取締役会が提示する当該買付提案に対する意見、 代替案等をご考慮のうえ、 ご判断いただくこ
とになります。 もっとも「大規模買付ルール」が遵守されている場合であっても、 当該大規模買付行
為が当社株主全体の利益を著しく損なうと認められる場合、 例えば、
①大規模買付行為の目的が、 真に会社経営に参加する意思がないにもかかわらず、 ただ株価をつり
上げて高値で株式等を当社関係者に引き取らせることにある場合(いわゆるグリーンメーラー
である場合)
②大規模買付行為の目的が、 主として会社経営を一時的に支配して当社の事業経営上必要な知的
財産権、 ノウハウ、 企業秘密情報、 主要取引先や顧客等を当該大規模買付者やそのグループ会社
等に移譲させること(いわゆる焦土化経営)にある場合
③大規模買付行為の目的が、 主として会社経営を支配した後に、 当社の資産を当該大規模買付者や
そのグループ会社等の債務の担保や弁済原資として流用することにある場合
④大規模買付行為の目的が、 主として会社経営を一時的に支配して当社の事業に当面関係してい
ない不動産、 有価証券など高額資産等を売却等処分させ、 その処分利益をもって一時的な高配当
をさせるかあるいは一時的高配当による株価の急上昇の機会を狙って株式等の高価売り抜けを
することにある場合
⑤大規模買付行為の方法が、 いわゆる強圧的二段階買収(最初の買付で当社の株式等の全部の買
付を勧誘することなく、 二段階目の買付条件を不利に設定し、 または明確にしないで、 公開買付
等の株式等の買付を行うことをいいます。 )等の、 当社株主の判断の機会または自由を制約し、
事実上当社株主に当社の株式等の売却を強要するものである場合
⑥大規模買付行為の結果、 当社の従業員・取引先・顧客その他の利害関係者の利益が損なわれ、 そ
れによって当社株主全体の利益が著しく毀損されることが合理的な根拠をもって判断される場
合
などについては、 当社取締役会は当社株主の皆様の利益を守るため、 例外的に適切と考える方策を
取ることがあります。 当該大規模買付行為が当社株主全体の利益を著しく損なうか否かの検討およ
び判断については、 その客観性および合理性を担保するため、 当社取締役会は、 当該大規模買付者お
よび大規模買付行為の具体的内容(目的、 方法、 対象、 取得対価の種類・金額等)や当該大規模買付
行為が当社株主全体の利益に与える影響を踏まえたうえで、 対抗措置を発動することの適否につい
て独立委員会に必ず諮問することとし、 かかる独立委員会は、 諮問を受けた事項について勧告するこ
有価証券報告書
また、 当社取締役会が対抗措置の発動を決議した後、 または発動後においても、 大規模買付者が大
規模買付行為を中止した場合や対抗措置を発動するか否かの判断の前提になった事実関係等に変動
が生じた場合は、 当社取締役会は独立委員会に諮問・勧告を受け、 株主共同の利益を守るために発動
した対抗措置を維持することが相当ではないと判断した場合は、 対抗措置を中止または発動の停止
をするものとし、 その内容を公表いたします。
5.独立委員会
当社取締役会は、 「大規模買付ルール」を適正に運用し、 当社取締役会によって恣意的な判断がな
されることを排除するため、 独立委員会を設置します。 独立委員会は、 弁護士・公認会計士・学識経
験者・実績ある会社経営者等、 当社取締役会で選任された委員3名以上で構成されます。
当社取締役会は、 意向表明書が提出されたとき、 または大規模買付行為の動向が明らかになったとき
に独立委員会を招集し、 大規模買付者が「大規模買付ルール」を遵守しているかどうかのチェック
や、 対抗措置発動の適否などを諮問し、 独立委員会は、 次の①から⑥の諮問を受けた事項について、 原
則として取締役会評価期間内に当社取締役会に対して勧告を行います。
①大規模買付ルールを遵守しているか否かの判断
②大規模買付行為の該当性の判断
③対抗措置の発動または不発動
④対抗措置の発動の中止または停止
⑤対抗措置の発動または不発動における各種条件の設定
⑥その他当社取締役会が独立委員会に諮問すべきと決議した事項
また、 当社取締役会が対抗措置の発動を決議した後、 または発動後においても、 大規模買付者が大
規模買付行為を中止したときや対抗措置を発動するか否かの判断の前提になった事実関係等に変動
が生じたときは、 当社取締役会は独立委員会を招集し、 対抗措置の発動の中止や停止の適否などを諮
問し、 独立委員会は当社取締役会に対して勧告を行います。
独立委員会は、 大規模買付者が提供した本必要情報に不足があるとき、 または提供された情報につき
補足の情報が必要であると判断したときは、 直接または当社取締役会を通じて大規模買付者に対し、
合理的に必要と考える情報の提供を求めることができるものとします。
独立委員会が上記勧告を行うにあたっては、 当社の費用により独立した第三者である専門家の助言
を得ることができるものとします。 対抗措置の発動または不発動、 対抗措置の発動の中止や停止は、
最終的には当社取締役会の決定事項となりますが、 当社取締役会の決定に際しては独立委員会によ
る勧告を最大限尊重し、 かつ必ずこのような独立委員会の勧告手続きを経なければならないものと
することにより、 独立委員会が当社取締役会の判断の公正さを確保する手段として機能するよう位
置づけています。
6.株主に与える影響等
( 1) 大規模買付ルールが株主に与える影響等
「大規模買付ルール」は、 当社株主の皆様が大規模買付行為に応じるか否かを判断するために必
要な情報や、 現に当社の経営を担っている当社取締役会の意見を提供し、 さらには、 当社株主の皆様
が代替案の提示を受ける機会を保証することを目的としています。 これにより、 当社株主の皆様は、
十分な情報のもとで、 大規模買付行為に応じるか否かについて適切な判断をすることが可能となり、
そのことが当社株主全体の利益の保護につながるものと考えております。 従いまして、 「大規模買付
ルール」の設定は、 当社株主の皆様が適切な投資判断を行ううえでの前提となるものであり、 当社株
主の皆様の利益に資するものであると考えております。
( 2) 対抗措置発動時に株主に与える影響等
有価証券報告書
開示を行います。
なお、 当社は、 新株予約権の割当の基準日や新株予約権の割当の効力発生後においても、 例えば、 大
規模買付者が大規模買付行為を撤回したり、 大規模買付行為の条件等を変更するなどの事情により、
対抗措置の発動の中止または停止を当社取締役会が決議したときは、 新株予約権の行使期間開始日
の前日までに、 新株予約権の割当を中止または当社が新株予約権者に当社株式を交付することなく
無償にて新株予約権を取得することがあります。 これらの場合には、 1株当たりの価値の希釈化は生
じませんので、 1株当たりの株式の価値の希釈化が生じることを前提にして売付等を行った投資家
の皆様は、 株価の変動により相応の損害を被る可能性があります。
7.大規模買付ルールの有効期限
「大規模買付ルール」の有効期限は、 平成22年6月25日開催の定時株主総会の日から翌年の定時
株主総会終結時までといたします。 また、 「大規模買付ルール」を継続する場合は、 翌年の定時株主
総会決議をもって延長いたします。
4 【事業等のリスク】
当社及び当社グループの事業に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがありますが、
以下の内容は、 予想される主なリスクを具体的に例示したものであり、 すべてのリスクではありません。 な
お、 文中における将来に関する事項につきましては発表日現在の当社の判断に基づくものであります。
① 経済情勢の変動
当社グループの事業は、 あらゆる産業に展開しており、 国内外の経済情勢の影響を直接及び間接的に受
けます。 今後の経済情勢の動向によっては、 当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、 当社の新規事業分野であるI T 関連事業においては、 世界のI T 産業の動向の影響を直接受けます。
今後のI T産業の動向によっては、 当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
② 販売価格の変動
当社グループが事業を展開する市場は、 国内外において厳しい競合状態にあり、 十分な利益を確保する
に足る販売単価の維持や、 販売シェアの確保が出来ない場合があります。 コスト削減による利益の維持と
きめ細かい顧客サービスによるシェアの回復が困難である場合、 当社グループの業績に影響を及ぼす可
能性があります。
③ 原材料等価格の変動
当社グループは、 製紙用パルプや各種石化製品などを原材料、 燃料として多く使用しており、 その価格
は在庫水準や需給バランスによって変動する市況製品であります。 原材料等の購入に際しては、 市況動向
を見極めた発注に努めてはおりますが、 価格の急激な変動によっては、 当社グループの業績に影響を及ぼ
す可能性があります。
有価証券報告書
④ 為替相場の変動
当社グループは、 海外からの外貨建てによる資材の調達、 海外への外貨建ての販売及び海外を含むグ
ループ会社間でのファイナンスを行っており、 為替相場の変動によっては当社グループの業績へ影響を
及ぼす可能性があります。
⑤ 海外事業展開について
当社グループは、 世界各地で生産・事業展開を進めております。 これらの国において次のような事象が
発生した場合、 当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
( 1) テロ、 政変、 クーデター等による政情不安と治安悪化
( 2) 従業員のスト、 ボイコット等による労働争議の発生
( 3) 電力、 用水、 通信等のインフラの障害
( 4) 伝染病の発生
( 5) その他予期せぬ税制、 外為、 通関等に関する法律、 規制の変更など不測の事象
( 6) 文化や商慣習の違いによる売掛金回収、 取引先との関係における問題の発生
⑥ 新製品開発について
当社グループは、 総合技術力で市場ニーズに対応し、 競争力のある高付加価値製品を市場に投入してい
くことを目標に研究開発を推進しており、 研究スタッフの増員や、 産産学共同研究等への経営資源投入を
強化しております。
しかしながら、 このような研究開発への経営資源の投入が必ずしも新製品の開発さらには営業収入の増
加に結びつくとは限らず、 開発期間が長期に亘ったことなどにより、 開発を中止せざるを得ないような事
象が発生した場合は、 製品開発コストを回収できず、 当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がありま
す。
⑦ 知的財産権について
当社グループは、 独自に蓄積してきた様々な製造技術について国内外において必要な知的財産権保護
手続きを行っておりますが、 法的制限だけでは完全な保護は不可能であり、 取得した権利を適切に保護で
きない場合があります。 また、 当社グループの製品に関して第三者より知的財産権侵害の提訴を受ける場
合があります。 このような場合、 当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑧ 重要な訴訟等について
当社グループが国内外で事業活動を行うにあたり、 製造物責任(PL)関連、 環境関連、 知的所有権関
連等に関し、 訴訟その他の請求が提起される可能性があり、 その内容によっては当社グループの業績に影
響を及ぼす可能性があります。
⑨ 法規制について
当社グループが事業活動を展開する各国において、 各種法規制の適用を受けております。 これらの規制
の遵守に努めておりますが、 規制の強化または変更がなされた場合には、 当社グループの事業活動が制限
されたり、 業績に影響を及ぼす可能性があります。
5 【経営上の重要な契約等】
該当事項はありません。
有価証券報告書
6 【研究開発活動】
当社グループは、 粘・接着応用技術、 特殊紙・複合材製造技術、 材料改質・機能化技術ならびにシステム
化技術を基盤に、 一般消費材や流通資材はもとより電子・光デバイス、 オプティカル、 ヘルスケア、 印刷・情
報材、 産業工材分野などの多岐にわたる製品の開発・製造・販売を行っており、 その研究開発活動の大部分
を提出会社である当社が行っております。 当期は、 前期に引き続き、 中・長期研究開発計画に基づいた技術
開発ならびに新製品開発活動、 特に機能性材料の素材開発とその加工技術開発に積極的に取り組み、 ユー
ザーニーズを重視したマーケット対話型の研究開発に努めてきました。
また、 LI N TEC O F AM ERI CA, I N C. のR& D D i v . は、 米国における研究機関として、 粘・接着製品や工業用積層
材料に応用可能な独創的技術の調査とその実用化研究、 ならびに新規コーティング技術の研究などを行っ
ております。
当連結会計年度における当社グループ全体での研究開発費の総額は6, 138百万円となりました。
なお、 セグメント別の主な研究開発活動の状況は次のとおりです。
( 粘着関連事業)
① 電子・光デバイス分野
LSI チップの薄型化に貢献するDBG (Di c i ng Bef or e G r i ndi ng)システムとダイシング ダイボン
ディングテープ機能を有する「LEテープ」を融合したD BG +LEシステムを新規に開発いたしました。
メモリーカードの大容量化を実現するLSI チップの多積層化を可能とし、 LSI パッケージのさらなる高
密度化に貢献しています。
また、 電子装置関連では半導体後工程でのウェーハ・バックグラインド工程用テープ、 ウェーハ・
ダイシング工程用テープを、 効率良く使用するためのアプリケーション装置開発を中心に行なってお
り、 当期はシリコンウェーハの極薄化装置および裏面処理されたウェーハの加工プロセス、 また、 環境
配慮型装置の開発に注力いたしました。
② オプティカル分野
光学フィルムの貼り合せに用いられる粘着剤をさらに進化させ、 高耐久性とリワーク性を両立した
革新的な粘着剤に帯電防止性を付与し、 多様な製造工程にも対応できる製品として展開しています。
また、 低光沢度と高透過鮮明性を両立した防眩性コート剤といった独自技術も応用するなど、 フラッ
トパネルディスプレー分野で用いられる光学関連製品の開発に引き続き注力しています。
③ ヘルスケア分野
少量の唾液でゼリー状になり嚥下しやすくなるフィルム状医薬品の基本技術を進化させ、 あすか製
薬との業務・技術提携により、 次世代型膨潤性経口フィルム製剤の共同開発を行っています。 患者様
のQ O L(生活の質)の向上に役立つ、 新しいドラッグデリバリー・システムとして世の中に貢献した
いと考えています。
④ 印刷・情報材分野
プラスチック成形品と同質同素材の表面基材を使用し、 貼ったままでプラスチックのリサイクルが
可能な環境配慮型ラベル素材「カイナスシリーズ」に、 O A機器・家電製品のパーツのリユースとリサ
イクルのいずれにも対応可能な再剥離タイプをラインアップしました。 また、 構造発色機能を利用し
て、 見る角度によって印刷面の色彩が変化し、 同時にメタリック調の風合いをプラスする、 新素材の光
沢ラミネートフィルムを開発しました。 今後も市場ニーズに対応した製品開発・上市を継続していき
ます。
また、 印刷機械関連では当社のラベル素材の特性に最大限にマッチングした印刷機の開発を中心に
行なっており、 当期は従来の間欠輪転式ラベル印刷機LPM - 300の高機能化と中国市場向け印刷機の開
発、 及びロールt oロールのウエブハンドリング技術と加工技術を融合した装置開発に注力いたしまし
た。
有価証券報告書